市場メカニズムが働いていても、経済的な効率的配分(パレート最適)が達成されない状況のこと。
本来市場機構は、ある理想的条件のもとで望ましい資源配分を実現するとされている。しかし人々や企業が利潤を最大化しようと利己主義的に行動することで、社会的に望ましくない結果がもたらされうる。たとえば、独占や寡占、失業や公害、貧富や地域格差など。
参考文献:
『現代経済学の考え方(岩波セミナーブックス (12))』 宮沢健一(岩波書店、1985年)
■関連知識カード/章説明他:
市場経済が抱えるパラドックス
第1章 市場経済と外部経済
★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3 基本概念・基礎用語編』を構成している「知識カード」の一枚です。
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