物質文明とは、自給自足性、貨幣的交換の不在、狭小な経済活動、顔見知りの間の人間関係、しきたりや習慣の支配、なかば無意識的な日常性、ゆったりとした時間の流れ、変化の不在、自然や大地との距離の近さなど、交換とは無縁な生活の総称である。
それは、ポランニーの互酬の世界、後述するヒックスの慣習経済の世界とほぼ重なる。
参考文献:
『物質文明・経済・資本主義』 フェルナン・ブローデル 村上光彦ほか訳、(みすず書房、1985,1986/88,1995/99年)
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