イスラームにあって、経済は社会、つまりウンマ(イスラーム信徒共同体)に埋め込まれている。それを端的に示す言葉がアドル(正義)であった。そして、アドルから派生した政策的な意味合いをもつ言葉として、ヒスバとマスラハがある。
参考文献:
『文明としてのイスラム―多元的社会叙述の試み』 第6章:宗教・第2節:商人文化としてのイスラム 加藤博(東京大学出版会、1995年)
『イスラーム政治論 シャリ-アによる統治』 イブン・タイミ-ヤ 湯川武・中田考訳(日本サウディアラビア協会、1991年)
★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.1 イスラーム経済社会の構造(理論編)』を構成している「知識カード」の一枚です。
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