●検索の深化 生活の意思決定の進化

B:暮らしと職場の風景を変えていく(個人の意思決定と情報社会)

●Googleがランキング要素のTOP3を公式に発表。 http://www.seojapan.com/blog/now-know-googles-top-three-search-ranking-factors
Googleは1998年に検索事業をスタートさせたが、2005年から人工知能の機械学習機能を採用し始める。そして2015年、ディープラーニング研究の成果物である、「rankbrain」導入を公表した。
その際、「rankbrain」を指して、「Webページをランク付けするための三番目に重要な要素」と言ったことから、「じゃあ、一番目、二番目は何なんだろう」と大騒ぎになった。
それが今年、2016年3月、ランキング要素のTOP3として公式に発表されたのは、従来からSEOの専門家が指摘していた通り、コンテンツとリンクだった。

●[訂正版] Google、モバイルファーストインデックスを導入、モバイルサイトを基準とした評価へ http://www.sem-r.com/google-2010/20161017164637.html
「従来、Google はPCサイトはもちろん、モバイルサイトの自然検索順位を決定する際にも、PC版サイトの評価を基準としてきた。
(これを、検索の主要デバイスがモバイルにシフトしている、ユーザーの)利用実態にあわせて、モバイルを基準(優先)とした検索サービスへ舵を切っていく」ことを発表。
ただし「インデックスを分割する」のではない。
インデックスの分離といった「データベースの話ではなくて、"基準がモバイル優先になる"(=モバイルファーストインデックス)、という理解が正しい」。
(2015年5月、Googleは自社データで、モバイル検索数がデスクトップを超えたと発表:
Inside AdWords: Building for the next moment https://adwords.googleblog.com/2015/05/building-for-next-moment.html

●“モバイルファースト”は“モバイル専用”ではない https://u-site.jp/alertbox/mobile-first-not-mobile-only
UIは別々の思想、発想で組み立てられるべきだ。
「メニューの下にナビゲーションを隠すと、ナビゲーションの利用が著しく減るし、デスクトップでも、モバイルでも、全体のユーザーエクスペリエンスが悪化する」。
一方、最近の調査では、PCよりもモバイルでナビゲーションがより利用されていた。

これは、モバイルから借用したデザインパターンをPC画面に応用していることからくる、失敗、と推定される。
過去の歴史を振り返っても、「ユーザーインタフェースの移植によって、ユーザーエクスペリエンスはひどいものになる」という教訓がある。

●Google Analyticsは無味乾燥なデータだけでなく、有意義なインサイトも自動生成する http://jp.techcrunch.com/2016/09/03/20160902google-analytics-automated-insights/
「データ分析のエキスパートがやっていることを一般ユーザーにも提供すること。異状の検出もあるし、トレンドを浮き彫りにするためのテクニックの組み合わせもある」。

●検索もアマゾンの時代? 5割超のユーザーは商品探しでグーグルよりもアマゾンを使う  https://netshop.impress.co.jp/node/3572
「アマゾンはネット通販利用者のスタート地点になっています。消費者はまずアマゾンを訪問して、商品と価格をチェックしているのです」。

●デジタルの“予言者”デイビッド・シング氏(AOL)が語る2016年のキーワード https://www.advertimes.com/20161017/article236391/
テクノロジーはあらゆる生活者のエクスペリエンスを向上させるための原動力です。そして、エクスペリエンスの中身は、コンテンツです。コンテンツはメディアを通じて伝えられる情報ではなく、今や企業と生活者、生活者同士の間で交わされる体験そのものに変わっています」。

●製品の外にある体験を視覚化しよう http://www.yasuhisa.com/could/article/what-makes-good-experience/
「私たちが Amazon に対して思い出す印象は、素晴らしい UI ではなく『欲しいものがすぐ届いた』という体験(エクスペリエンス)のほうが強いはずです」。
すべては、micromomentsにおけるエクスペリエンス(体験)が鍵。エクスペリエンス(体験)という観点からは、コンテンツに境界はないばかりか、商品購入の意思決定そのものがエクスペリエンス(体験)なのだ。つまりテクノロジーは境界を踏み越え、これまでにない豊かな体験を創り出す駆動力でもある。

●ソーシャルメディアから読み解く、「シン・ゴジラ」「君の名は。」ヒットの理由 http://markezine.jp/article/detail/25374
エンゲージメント数:いいねやシェア、コメント、リツイートなどFacebook、Twitter、Google+での総アクション数に加え、対象コンテンツについて取り上げた記事やソーシャルメディア上における口コミなどの総数。

推定潜在ユーザー数:メジャー作品で投下される4マス媒体を中心とした広告出稿量を相関係数と想定。「シン・ゴジラ」「君の名は。」ヒットの理由に影響を与えているのは、エンゲージメントだということがわかる。

さらにその「エンゲージメント」の中身を分析すると、「シン・ゴジラ」では明確に「映画評論」に関するカテゴリーが半数を占める(評論エンゲージ・パターン)のに対して、「君の名は。」では、同映画の音楽を担当するアーティスト、RADWIMPSに関するカテゴリー、また映画がヒットしていることを伝えるニュース記事が大多数を占めている(感性エンゲージ・パターン)。

●絶好調のライブイベント産業と、進むコンテンツの「ライブ・シフト」 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1610/04/news070.html
エクスペリエンス(体験)とエンゲージメントの交差するところに、「ライブ」がある。
デジタル化の進展でコンテンツを無料・低価で入手できるようになった反面、ライブな体験の価値が上がった。

「過去15年間かそれ以上、パッケージ系のコンテンツ産業が一貫した売上低下に悩む中、音楽コンサートはこれでボトムだった1997年から比較して、18年間で約5倍に売上が伸びたことになる。ちょうどCD産業の縮小と反比例して増えた計算だ。「そりゃチケットが高くなったからだ」の声も聞こえそうだが、確かにそれもあるものの公演数・動員数共に3.5倍前後に増加している」。

┃Others あるいは雑事・雑学

●ヤフー、16万曲の歌詞ビッグデータ分析で、国内500アーティストの類似性を可視化 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1018470.html


●歌詞によるアーティスト類似ビジュアライズ「Artist Clustering」 http://docs.yahoo.co.jp/info/bigdata/special/2016/05/app/

●日本音楽、海外配信拡大へ「第4の大手」 国際団体が上陸、独立系レーベルの交渉担う http://www.asahi.com/articles/DA3S12601080.html

●誰が音楽をタダにした? CDが売れない時代を作った張本人を発見 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49774
MP3開発者、音楽界の超大物、世界最強の音楽海賊の3人が、全く違う人生を歩みながらそれぞれが「音楽」と向き合っていく様が描かれている。