●人間や生物の「インターネット化」

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●インターネットの歴史 The History of Internet http://docs.yahoo.co.jp/20years/

20年のYahoo!JAPANの歴史をはじめ、国内外のネットサービスの歩みを絵巻物のような横長のイラストでまとめている。タップやダブルクリックで出来事の詳細を表示し、サービス名や製品名で検索すると、該当の場所にジャンプする。

●ケビン・ケリーが予見する「未来を変える不可避なテクノロジーhttp://bit.ly/23JN0yu
3つ。
1)A.I. /人工知能=「IQ(知能)はサービスである。知能は電気のように流動性が高くなり、コモデティ化するだろう」。
2)VR ヴァーチャル・リアリティ=「VRによって「情報のインターネット」から「経験のインターネット」に移行する。(だから)VRはソーシャルメディアのなかで、もっともソーシャルである」。
3)トラッキング:追跡=「トラッキングは、相互監視であるべき。誰が追跡しているのか知ることができるなら、その情報の間違いを正すことができる」。

●伊藤穰一:これから人間や生物の「インターネット化」で起きること http://wired.jp/2015/01/09/joi-ito-future-of-web/
モノのインターネット化が話題になるなか、微生物や人、生物のインターネット化も始まろうとしている。生命体のネットワークが構築されようとしている。このまま進んでいいのか。で、セキュリティは? このとき、免疫システムが大きなヒントを与えてくれる。
免疫システムが病原体を識別するために行っているパターン認識は、テロリストを識別するために使われる技術と変わらないのだ。
「わたしたちは常に安全な状態にはなく、実際のところ、さまざまな重さの病気にかかる。人は死に、市場は崩壊するが、わたしたちはそれらを乗り越える力をもっている」、と言っていいだろう。

●ドワンゴで産まれた超人工生命LIS、ハッカソンでカンブリア紀に突入! https://wirelesswire.jp/2016/04/52114/
「これまで、人工生命と人工知能は、志は似通っていて、手法も似ていましたが、根本的に人工生命はあくまでも生命っぽく振る舞うプログラムを書くことだけを目指していたのに対し、人工知能は本当の意味での知性とはなにか、というより根源的な問いを追いかけているという点で大きな隔たりがありました」。
超人工生命(Super Artificial Life)は、これまで直接は関係のなかったこの二分野を結びつけ、人工生命の思考アルゴリズムをAIを利用して行うという世界初の試み

DNA用の「プログラミング言語」をMITが開発。望みの機能をコーディング~コンパイルし、細胞へインストール http://japanese.engadget.com/2016/04/05/dna-mit/
バクテリアのDNAに作用して特定の機能を付与する"プログラミング言語"が開発された。
この言語はテキストで記述でき、DNAが反応するシーケンスに"コンパイル"して細胞内へ流し込むことで、その細胞内に意図した機能を実現する回路が生成される(はず)。
「このプログラミング言語によって、たとえばがん細胞を発見すれば抗癌作用のある酵素を出す細胞を作ったり、発酵食品の製造過程で有毒な副産物の生産を抑制する酵母を作る、お腹を壊す元になる乳糖(ラクトース)の消化を促進する酵素を生み出す引用可能なバクテリアを作るといった応用が考えられる」。

●人間が存在しているのは 他の生き物たちのおかげ http://www.projectdesign.jp/201604/kankyo/002831.php
生物多様性は地球の基本。
「英語のgarden(ガーデン)という言葉の語源は、古代ヘブライ語のgan(囲われる)と、eden(楽園)です。地球の奇跡は『囲われた楽園』として、見事にエネルギーと物質が再生、循環する仕組みができていることです。その仕組みを作っている主役は、生き物たちです」。
「人間はまず、人類が生態系の一部であるという事実を認める必要がある。そして、人間であればこそ可能な新たな技術の開発を、どのように進めていくかが問われる。さらに種や遺伝子、生態系について、保存だけでなく、その多様性を復元できる「復元力ある世界」を意識することが求められる」。

●バイオミメティクス(生物模倣技術)を探る - キッズコーポレーションのハイスクールタイムス http://www.highschooltimes.jp/news/cat12/000248.html
生物の優れた機能や形態、知恵の構造を、既存の工学知識の積み上げでボトムアップ式に開発するには限界がある。
バイオミメティクスは生物が持つ様々な機能とその原理やシステムを観察・分析し、これを模倣してトップダウン式に飛躍的なイノベーション(技術革新)を実現しようという試み。

「バイオミミクリー」(生物模倣)はここまで進化していた! 驚きの虫型ロボット http://time-space.kddi.com/digicul-column/world/20160314/index.html?sid=co-prts-fb-1231
RoboBee」は、小さな透明な羽で空を飛ぶだけでなく、水中も泳げる優れた機能を持った自律型ロボット

「本体の部分に"頭脳"があり、とても小さなアクチュエーターを使って、入力したエネルギーを回転運動に変えることで空を飛ぶようになっている。光学、UVセンサーを備え、頭には触覚のようなアンテナがある。羽は本物の虫そっくりに軽く作られており、空中で停止し続けるホバリングができるほどの揚力を備える」。

「RoboBee」の面白いところは、複数を連携して動かせる点。

●Repl-AI 対話AIを自由に作成することが出来るプラットフォーム https://dev.smt.docomo.ne.jp/?p=common_page&p_name=replai
Repl-AI」は、好みの対話AIを自由に作成することが出来るプラットフォームです。プログラミング不要で、簡単に対話AIを作成することが出来ます。
接客 でも、 問い合わせ でも、 エンタメ でも。

●「コンピュータとの会話が日常になる未来」を示したMicrosoft http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1604/03/news017.html
会話をベースとしたインテリジェンス。
Windows 10の電子秘書機能「Cortana(コルタナ)」をユーザーとの接点として、そこにCortanaがより賢くなるよう情報把握の幅を広げたり、特定のサービスに特化したBotと連動する仕組みをWindows 10(もちろんPCだけでなく、スマートフォンやXbox One、IoTを含む)に盛り込もうとしている。

「一連の新機能群の中には、SkypeやLINE、電子メールやSMSを用いた対話を、Windowsプラットフォームに対して提供するというものもある。例えば、SkypeやLINEの中にCortanaとの会話スレッドが作れるようになり、そこを起点にさまざまなBot(ボット:対話型の自動応答問題解決システム)と連動するようなアプリケーションを構築できる」。

●人間は人工知能には勝てないのか?(後) http://www.data-max.co.jp/280324_ry02/
金融の分野:ヘッジファンドの世界でもすでに人間より人工知能が優れた結果を出している。
医療の分野:米国の5カ所の大学病院では、クスリの処方に人工知能が使われているが、今まで35万件を処理する中で1件のミスもなかった。

●ディープラーニングって何?人工知能ブームに火をつけたアルゴリズムをどう捉えるべきか http://markezine.jp/article/detail/24185
弱い人工知能とは「人間の知能の代わりを一部する機械」のこと。そしてビッグデータを有効に活用している企業においては、その具体的な成果物として「弱い人工知能」が実現されている事例は、すでに多い(それを「人工知能」「AI」と銘打っているかどうかは別として)。

問題は「強い人工知能」の実用化。つまり、「ニューラルネットワークとディープラーニング」が実用レベルに達するのはいつ?という点。

●Androidの父、次なる目標は人工知能 http://www.gizmodo.jp/2016/03/andyrubin.html
Androidの父として知られるアンディ・ルービン氏は2014年にグーグルを退社し、ベンチャーキャピタルのPlaygroundを設立した。
ルービン氏はAndroidによってスマートフォンを爆発的に普及させたように、Playgroundによって人工知能の爆発を起こそうとしている。
「Androidが無償提供されたことで、メーカーはその種のこと(メモリ管理やコンテンツダウンロードの方法など、OSの仕事全般)について心配する必要がなくなり、その結果スマートフォンモデルの爆発が起こった」。
「ルービン氏がPlaygroundで作ろうとしているのは、まさにそんなプラットフォームだ。あらゆる基本的なハードウェアやソフトウェアのコンポーネントを提供することで、起業家たちは面白いデバイスを作り出すことに専念できる」。

●成長し続けるディープラーニングを制するのは誰か http://thebridge.jp/2016/04/deep-learning-will-be-huge-and-heres-who-will-dominate-it
長期的に考えると、投資家として最も興味をそそられるのはディープラーニングを使ってデータネットワーク効果を生み出すことのできる会社だ。

●Watsonと「チューリングのタマネギ」を手がかりに10年後のガジェットを考える http://japanese.engadget.com/2016/03/28/watson-10/
機械学習は、パターン認識やクラスタリングのためのアルゴリズムの発見や改善を自動化する技術の一種。
ということは、「知識を獲得し、アルゴリズムを発見する技術が十分に高度になったとき、機械が機械を進化させてる時期が来るかもしれません。このような形で「機械が、人間の手を借りずに機械を進化させられる」時点がきたら、それがシンギュラリティです」。
実は「今でも、私たちがGoogle検索をしたり、Siriと会話を試みているとき、彼ら彼女らもまた、私たちがどのような知識に関心を持っているのかを観察して少しずつ学習しているはず」。
すると、シンギュラリティを超える、「10年後のガジェットは、機械が人間を観察するために作られるだろう」。

●人と機械はどこまで近づくのか?最先端の科学者らが語る『機械で能力を拡張し始めた人類』 https://codeiq.jp/magazine/2016/03/38550/
人間をサポートする人工知能を得ることが大事。
「「人工知能」をやみくもに恐れる風潮が強いが、本来は人工知能も人間の能力を拡張する道具でしかない。人間対コンピューターで見ると、確かにコンピューターが強くなりつつあり脅威に感じるが、その強いコンピューターも、コンピューターで能力を拡張した人にはかなわない」。
機械で人間の能力を拡張し、生物で機械を作り出す時代がやってこようとしている。

●人工知能のための哲学塾 第4夜「デリダ・差延・感覚」レポート記事 http://www.igda.jp/?p=3493
人工知能に自己を認識させるには、どうしたらよいか? 哲学における構造主義の概念がこれまでの学習観を変え、その応用で、人工知能に自我意識を植え付けることができるようになるかもしれない。
構造主義とは、一見まったく違うもの同士に共通する「構造」に注目して現象を理解しようとする考え方。


「過去の私・今の私・未来の私。これは同じ「私」という存在がどんどん未来に向かって先送りされていく現象だといえます。これをデリダは「差延」(差異を作りながら先送りすること)と呼びました。知能にとって差延は本質的な存在であり、差延によって知能の継続性と連続性が保証されます。今の私はさまざまな過去の残響が積み重なった存在であり、過去からの継続と未来への委託が現前に紛れ込んでいるともいえる」。



●1606夜『心と脳』安西祐一郎|松岡正剛の千夜千冊 http://1000ya.isis.ne.jp/
「認知科学はまだ過渡期のままにあると、ぼくは思っている。とくに「意識」「記憶」「自己」「夢」などの正体の見当がつかないままだし(#幾つもの説が割れているのです)、最高度の機械学習をした人工知能が「自己めいたもの」を持つかどうかということも、見当がついていない」