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標準化|EdTechPedia

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電子教科書と電子図書館の用語集(カテゴリーごと一覧)

標準化とは

複数の要素間で、仕様や構造、形式を同じものに統一すること。製品、部品、原材料、機械設備といったモノの面だけでなく、作業方法、事務手続、業務の流れ、商品としてのサービス内容など、ソフトの面でも行われる。2013年以降電子教科書では内外でその規格標準化の動きが活発になっている。なぜなら、電子書籍端末は「電子機器」、電子書籍は「電子ファイル」でいずれも工業製品。その普及には標準化が必須だといえる。とりわけ学習・教育・研修の活動といった、ソフト面をも含めた統合的な標準化が重要。

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標準化の種類

標準化にはその合意形成の形について、いくつかの種類、態様がある。国内標準/国際標準、デジュール標準/フォーラム標準/デファクト標準など。

デジュール標準:公的で明文化され公開された手続きによって作成された標準。
フォーラム標準:関心のある企業等が集まってフォーラムを結成して作成した標準。
デファクト標準:事実上の標準。個別企業等の標準が、市場の取捨選択・淘汰によって市場で支配的となったもの。

標準化の一般論としては20世紀の一時期、デファクト標準が重要視された時期が続いた。しかし中国がWTOに加盟した2001年以降、デジュール標準が、デファクト標準の前提条件である、という状況が生まれた。

たとえば無線LAN規格のデファクト標準であるIEEE Wi-Fiに対し、中国は2003年 WAPI(互換性なし)を策定したうえで、Wi-Fi製品の輸入販売を禁止した。電子書籍関連では独自電子文書フォーマットApabi(アパビ)(方正)を普及させようとした。つまり、中国はWTO加盟後も自国製品の優遇を画策している。これには、デファクト標準しかない場合国内規格を制定してよい、とWTOが認められていることが背景にある。このとき対抗できるのはデジュール標準のみ、ということなる。

EDUPUB

そしてさらに、公的機関がデジュール標準と認定するには、より多くの関係当事者による検討を経ていることがポイントとなるに従い、検討過程の「オープン」性が求められるようになってきている。

電子教科書規格標準化の動きはフォーラム標準からスタートしデジュール標準を目指すのがほぼ定番となり、海外では2011年から、国内では2014年から始まっているが、検討過程の「オープン」性ではEDUPUBがもっとも抜きんでた活動を行っているといえる(2013年スタート)。


◇関連クリップ
●電子教科書の規格標準化の意義~【セミナー備忘録】EDUPUB TOKYO 2014 公開セミナー note https://societyzero.wordpress.com/2014/09/20/00-90/
●電子教科書 狭義の http://society-zero.com/chienotane/archives/1093

●デジタル教科書の最新動向 http://www.cccties.org/wp/wp-content/uploads/2015/04/20150314_02.pdf
●デジタル教科書と電子黒板の現状と標準化への提言~標準化分科会まとめ~ http://www2.japet.or.jp/3project/iwb_teigen/iwb_teigen20150128.pdf
現状について、良くまとまっている。また標準化への参考になる情報として貴重。日本教育工学振興会(JAPET)(現 日本教育情報化振興会(JAPET&CEC))の活動成果。
●解説:電子書籍フォーマットEPUBのデジュール標準化 | IPSJ/ITSCJ https://www.itscj.ipsj.or.jp/hasshin_joho/hj_newsletter/hj_nl97/nl97-ks.html
2013年3月時時点の議論の整理。一般社団法人 情報処理学会 情報規格調査会。
●電子書籍と国際標準フォーマット http://www.soumu.go.jp/main_content/000063608.pdf
2010年当時の議論の整理。東京電機大学出版局(当時)の植村八潮氏。
●国際標準に関する基礎概念の整理 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/cycle/dai6/6sankou1.pdf
●国際標準化についてのコメント http://www.rieti.go.jp/jp/special/special_report/data/030.pdf
●【第12回】コモディティ化が進むIT、考えるべきは「何をしなければならないか」 http://it.impressbm.co.jp/articles/-/11777
プラットフォームの構成要素としては、端末・装置/デバイス、ネットワーク(装置/デバイスの場合はIoT接続)、ビッグデータのストレージ、解析や業務アプリケーション、および、これらのプラットフォームとなるクラウドが必要。そして「全体のアーキテクチャーを設計し、構成部品を決め、それらを組み合わせていく際に必要になるのが、標準化・共通化である。すべてを「作る」のではなく、「使う」のだとすれば、使える構成要素は標準化すべき」。

 

 

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