そのバリエーションは、どのように違いを見つけるかによって3つに分けることができる。
1つめは、地理的に離れた2つの地点の間の価格の違いを利用してお金儲けをする商業資本主義である。
2つめは、労働力や原材料といった生産要素の価格の違いを利用してお金儲けをする産業資本主義である。
3つめは、現在と将来という異時点をめぐる人々の選好の違いを利用してお金儲けをする金融資本主義である。
参考文献:
『ヴェニスの商人の資本論(ちくま学芸文庫)』 岩井克人(筑摩書房、1992年)
□関連知識カード: 資本主義 岩井克人の市場経済観 差異とポスト資本主義
★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。
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