アーレントも強調しているように、「自由」の本質は「解放」にはない。もし「自由」の本質を「解放」に見るならば、それは必ず「テロを解き放つ」ことになってしまうのだ。^I)：「基本的な誤解は、解放リベレイションと自由フリーダムの違いを区別していないという点にある。反乱や解放が新しく獲得された自由の構成を伴わないばあい、そのような反乱や解放ほど無益なものはないのである。」（『革命について』　第１章　革命の意味　（ちくま学芸文庫、一九九五年））。