聖典『クルアーン』と預言者ムハンマド

聖典『クルアーン』とは、来世で救われるためにムスリムが守るべき内容が書かれた神様との契約書なのである。そして、この契約書を人々に伝えたのが、預言者ムハンマドである。イスラームの開祖として知られるムハンマドは、西暦610~632年の23年間にわたって、神様の啓示を受けた。そして、後世の人々がそれを1冊の書物『クルアーン』にまとめたのである。

参考文献:
「クルアーン」―語りかけるイスラーム』  小杉泰(岩波書店、2009年)
ムハンマド―イスラームの源流をたずねて』  小杉泰(山川出版社、2002年)
イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」Vol.1 イスラーム経済社会の構造(理論編)』第2章第2節:神の言葉であるコーランはビジョンの源泉  加藤博(詩想舎、2020年)
イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)』第1章第1節:イスラーム世界の成立と展開  加藤博(詩想舎、2020年)

□関連知識カード:
 コーランの規定はイスラームの「イデオロギーそれ自体」
 イスラームにおける宗教権威と政治権力
 コーラン 

★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(下) 金融資本主義からの脱却と「利他利己」の超克』を構成している「知識カード」の一枚です。



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