さらに、神の正義(公正)は「神の共同体」であるウンマ(イスラーム信徒共同体)の成員である一般民衆の正義(公正)…
タグ: イスラム経済論
資本と労働の生産手段は神の所有物
近代経済学は人から出発するが、そこでは、生産手段の個人所有は経済を支える根本概念と考えられている。 これに対し…
アドル/アダーラ その1
公正。原義は「均衡を保つこと」、そこから転じて「行為や裁定において公正にふるまうこと」。 対立用語はズルム(不…
イスラーム性を担保するイスラーム弁証手続き
その結果、上記AのハディースとBのハディースがシルシラを基準に真とされても、両者のマトンの内容が矛盾する場合も…
取引の不確実性への警告としてのリバー禁止
言葉を換えれば、リバーの禁止は現実での商売の遂行のうえでは、さしたる意味をもたない。法解釈の手続きを通して、リ…
経済行動を喚起させる源泉としてのビジョン
イスラームに具体的な経済プログラムはない。しかし、イスラームは、ほかの世界的な宗教や文明にはみられない強烈で豊…
穀物市場をめぐる社会各層の思惑と対立
まず、マムルーク(白人解放奴隷)を中心とした支配層と大商人層がいる。かれらは穀物市場の実質的支配者であるが、退…
イスラーム経済の将来 その2
しかし、ここへ来て、状況の変化が見られる。2008年における金融危機、そしてそれに続くオイル価格の下落が、イス…
アドル/アダーラ その2
正義、公正。 ただしコーランにおいてこの語は、償いの意義も含む。イスラームにおける正義とは、すなわち公正、公平…