預言者ムハンマドの言行(スンナ)を伝える伝承、それを活字化した言行録。シャリーア(イスラーム法)を体系化する作…
タグ: イスラム経済論
イスラームにおける互酬的社会観
マスラハに含意されているのは、イスラームにおける互酬的社会観である。互酬とは、社会的に関係づけられた人間の間に…
イデオロギーとユートピア
イスラームに具体的な経済プログラムはない。しかし、イスラームは、ほかの世界的な宗教や文明にはみられない強烈で豊…
共同体倫理と神の価格
公定価格の設定は、実質的な政治権力の市場への介入であった。これに対して、「神の価格」は公定(タスイール)を避け…
ハディース学にみる形式合理性 マトンとシルシラ
ハディースは基本的にはマトンとシルシラとからなっている。マトンは伝承がどういう内容であるかを示した部分であり、…
取引によって生じる利得と利子との違い
それでは、利息を取ることを禁じられたうえで許された商売とは、どのような商売なのであろうか。言葉を換えれば、イス…
イスラーム法体系の中のウルフ(慣習法)
ウルフはアーダとも呼ばれる、社会のコモンセンスを法源とする規範群である。そのため、慣習法、あるいは単純に慣行と…
小さな組織・ネットワークによる信用・短期的投資
興味深いことに、現在、イスラーム事業体の特徴として評価されている性格は、逆説的であるが、先に近代におけるイスラ…