物質的外界と人間の社会的実践 その1 エネルギー革命

社会学者ヴァラニャックは、経済生活を、物質的外界と人間の社会的実践との間のインターフェイスな関係のなかで考察し、人間の経済生活の歴史において転機となった、次の七度にわたるエネルギー革命を指摘した。

(1)火の獲得と利用(炉=家の出現)、
(2)農業と牧畜(新石器時代)、
(3)火の工業的利用(冶金術)および畜力、風力、水力などの利用(前3000年紀~前1世紀)、
(4)火薬(14~16世紀)、
(5)石炭・蒸気(16~19世紀)、
(6)電気・石油(19世紀~)、
(7)原子力・コンピューターなど(第二次世界大戦後)である。

参考文献:
エネルギーの征服―成熟と喪失の文明史』  アンドレ・ヴァラニャッ 蔵持不三也訳(新泉社、1979年)


 

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