オスによる子殺し行動は、当時京都大学の大学院生だった杉山幸丸によって、インドのハヌマンラングールで初めて発見された。
ある日、ラングールのオスグループが単雄複雌I):霊長類の社会構造は、概ね「単体型(単独性)」「単雄単雌(ペア)型」「単雄複雌型」「複雄複雌型」「複雄複雌型」に分類できる。このうち、単雄複雌とは一頭のオスと複数頭のメス(と子どもたち)からなる集団(群れ)を形成するタイプのこと。の群れを襲撃し、リーダーオスを追い出した。その後、オスグループの一頭が新しいリーダーになった。
そしてなんと、この新しいリーダーオスはメスが抱える赤ん坊を次々と殺したのだ。
■参考文献
『子殺しの行動学』 杉山幸丸(講談社学術文庫、一九九三年)
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註
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