メスは「殺し屋」のリーダーオスと交尾をする

新しいリーダーオスに赤ん坊を殺されたメスたちは群れから出ることはなく、次々と発情を再開して、「殺し屋」のオスと交尾した。

この行動は最初、過剰な個体密度による異常行動だとみなされたが、杉山の発見以後、霊長類を含めた様々な哺乳類で同様の行動が発見されると、子殺し行動の機能的説明が求められた。


■参考文献
『子殺しの行動学:霊長類社会の維持機構をさぐる』  杉山幸丸(講談社学術文庫、一九九三年)

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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