互酬的な行動

相手のためになる行動をしたとき、それに見合うお返しをすることを互酬性という。

類人猿には、互酬的な行動が頻繁に見られる。けんかを起こすと第三者が仲裁してくれるので、ふだんから仲間との関係に気を使う。毛づくろいや食物分配も、そうした仲間からの支援を当てにして行われると考えられる。


■参考文献
『政治をするサル——チンパンジーの権力と性』  フランス・ドゥ・ヴァール 西田利貞訳(平凡社、一九九四年)原著一九九六年

『仲直り戦術』  フランス・ドゥ・ヴァール 西田利貞・榎本知郎訳(どうぶつ社、一九九三年)原著一九八九年

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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