市場で決められる価格

前章の議論の前提として、以下の五つの価格が各経済主体に与えられているとした。

生産物価格
通過資源価格
省資源資本基盤価格
付加価値資本基盤価格
不要物処理価格

これらの価格体系のうち、需要側と供給側の双方が人間の経済の範疇はんちゅうに置かれるものについては、市場における需給が一致する点で価格を決定するというメカニズムを想定しても構わないだろう。※I):具体的には、生産物市場によって決定される生産物価格と、労働市場によって決定される賃金が該当する。なお、労働は、人的資本基盤によって生み出される有用性であり、省資源資本基盤または付加価値資本基盤として投入されるものとなる。
なお手入れに関する労働需要については、「知識カード62」。

■参考文献
倉阪秀史「環境と経済の両立のための政策パッケージ」  『季刊 政策・経営研究』 2008 vol.1[編集部]


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I. :具体的には、生産物市場によって決定される生産物価格と、労働市場によって決定される賃金が該当する。なお、労働は、人的資本基盤によって生み出される有用性であり、省資源資本基盤または付加価値資本基盤として投入されるものとなる。
なお手入れに関する労働需要については、「知識カード62」。