エコロジカル経済学の四つの共通ビジョン(4)能動的・先取的(proactive)

エコロジカル経済学の第四ビジョン:
「制度と経営管理は受動的・後追い的 (reactive) ではなく、能動的・先取的(proactive)であるべき。(略)。その政策は、不確実性について十分認識したうえで、基盤となるシステムについて洗練された理解に立っていなければならない」

生態系などのシステムについて十分に理解して、不確実性の存在にもかかわらず、能動的に行動することを求めるもの。市場での損得勘定に基づく意思決定ではない枠組みを求めている。

■参考文献
An Introduction to Ecological Economics、 Costanza、 R.、 Cumberland、 J.、 Daly、 H.、 Goodland、 R.、 Norgaard、 R.、1977
『エコロジカルな経済学』  倉阪 秀史 二〇〇三年


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

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