◎これは『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」(加藤博)』の参考文献(書籍)を、章説明文の紹介…
タグ: 経済史の理論
経済の変質:流通から生産へ、商人から企業家へ
イスラーム王朝が解体され、国民国家の集合体として編成される過程で、イスラーム経済の輝きは失われた。 イスラーム…
「第一の局面」:水平的発展
勃興した市場は、まず水平的に発展する。それは、取引の空間的な拡大である。しかし、その拡大はほどなく「収穫逓減の…
「近代の局面」:近代工業の勃興
「中期の局面」における商人的経済の垂直的発展によって、次の三つの過程が進展した。(1)農業の商業化(土地市場の…
ヒックスの「経済史の理論」:四つの発展段階
経済学者、ジョン・ヒックスは、『経済史の理論』のなかで、経験主義的あるいは関係論的な市場観に立って、市場経済を…
「中期の局面」:垂直的発展
多角的な取引が可能となった商人的経済の次なる発展段階が、「中期の局面」である。それは、土地や労働など、本来では…
商業における「利益の均霑」
それを、彼は、商業における「あらゆる取引当事者による利益の均霑( All-round advantage )」…