神経回路には、記憶痕跡のような秩序のあるシナプス結合の配線パターンが内在しているため、神経細胞集団の自発活動パ…
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想起にかかわる神経回路の実験的検証 その三
さらに最近では、記憶痕跡と想定される神経細胞集団の活動を選択的に光操作できる実験法が開発され、より直接的に記憶…
二つの入力の連合 入力の打消し
場合によっては非線形の神経回路演算によって、同時に存在する二つの入力のうち、一方の入力のみが出力に強く反映され…
より多くの神経活動を記録する
現在の研究技術では、一つあるいは少数の脳領域において数個から数十個の神経細胞の活動を記録する方法が一般的です。…
記憶とシナプス可塑性
神経回路の構成要素の中で、最も変化に富むのは神経細胞どうしの繋がり、すなわちシナプスです(図14)。神経細胞は…
二つの入力の連合 非線形な加算
しかし、神経回路の演算は、単純な出力の足し合わせだけではありません。 同じように入力Vと入力Aが起こった場合で…
記憶は動的な神経回路に担われる
それぞれの種類の記憶については、古くから多くの研究が行われており、宣言的記憶は側頭葉、非宣言的記憶は大脳基底核…
脳機能は単一の脳領域だけでは説明できない その二
同様の例として、てんかん治療の目的で海馬を切除された患者が、新しい出来事を記憶できない症状(順行性健忘)を示し…