しかし、神経回路の演算は、単純な出力の足し合わせだけではありません。
同じように入力Vと入力Aが起こった場合でも、両者の神経回路に相互作用が存在すると、二つの入力が複雑に相互作用し合います。このときは単純な足し合わせでは説明できないような、まったく別の出力が生み出されることもあり得ます(図12)。入力の単純加算ではない出力が生じる場合、これは非線形加算と呼ばれます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『ニューロンから心をさぐる (岩波科学ライブラリー (64))』 桜井芳雄(岩波書店、一九九八年)
『脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす (ブルーバックス)』 甘利俊一(講談社、二〇一六年)
『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)』 池谷裕二(講談社、二〇〇一年)
◎この文章に興味、関心を持ったら下記電子書籍を手元に。
それには表紙画像をクリック。
★この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック。
◎iCardbookについて
・アイカードブック(intelligent card book 略称:iCardbook)とは https://society-zero.com/chienotane/archives/5067