◎これは『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」(加藤博)』の参考文献(書籍)を、章別にリスト化…
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ヨーロッパ中心史観というバイアス
イスラーム世界の経済は純粋な市場経済である、との言説に対する違和感は、われわれが過去を現在から出発して解釈する…
イスラーム法体系を構成する三つの規範群
イスラーム法体系とは、シャリ-アを核としながらも、法源と法域を異にするカーヌーン(行政法)とウルフ(慣習法)の…
イスラーム法(シャリーア)は実定法ではない
シャリーアは通常、「イスラーム法」あるいは「宗教法」と訳され、信者に対して、精神的生活のみならず、世俗的生活を…
タウヒードの社会観 4:原則と適用
イスラームの規範は、原則において厳格であり、適用において柔軟である。それは、イスラームの規範すべてが神の啓示に…
イスラーム法体系の中のシャリーア
そもそも、イスラーム法体系の核をなすシャリーアがそのまま現実において適用されたわけではなかった。シャリーアはそ…
シャーリア、カーヌーン、ウルフ
法理論的には、聖法シャリーアは絶対的なものであったが、こと実際の法運用のレベルにおいては、シャリーア、そしてカ…
イスラーム法(シャリーア)は統一的な法体系ではない
イスラーム法はコーラン、つまり啓示に基づく普遍的な規範群である。しかし、それは一つの体系化されたものではない。…
「経済統合」の三類型
イスラームには、ウンマ(イスラーム信徒共同体)とともに、もう一つの共同体の観念があった。それは「ダール・イスラ…
イスラーム経済は純粋な市場経済
こうした受身的、能動的な二つの市場にまつわる理由に増して、イスラーム経済史を市場の発展の歴史として叙述するのは…