あるいはアマルティア・センは、グローバル資本主義社会における「人間の安全保障」の必要性を訴えている。それは、グローバルな「人間の『生存』と『生活』を（おそらくは早死や、避けられる疾病、読み書きの不自由による多大な不利益などから）守り、維持する」理念として提唱されているものである。
■参考文献
『グローバリゼーションと人間の安全保障』 アマルティア・セン 原著二〇〇九年I)：著者はインドの経済学者でアジア初のノーベル経済学賞受賞者。この書籍は、「日本で行った講演（一九九八年、二〇〇二年）を基軸に編まれた文集だ。講演原稿がもとになっているだけに、著者の考え方が分かりやすくすっきりと提示されていて、読みやすい。意見が分かれがちな論点を取り上げて、自分の立場を鮮明に打ち出しているのも理解しやすい理由となっている。（出典：倫理良書レビュー 2012年5月 島薗教授おすすめの図書 ）」［編集部］
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註
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