生態系サービスは、生態系の働きが、人と人工物からなる人間の経済に与える有用性を指す。おもに、資源・エネルギーの供給源、不要物・廃熱の吸収源、生活の場の提供の三つのカテゴリーからなる。I):ミレニアム生態系評価では、「生態系サービスは生態系から人々が得る恵みであり、食糧・水・木材・繊維のような供給サービスや、気候・洪水・疾病・水質に影響する調整サービス、レクリエーションや審美的・精神的な恩恵を与える文化的サービス、そして栄養塩循環・土壌形成・光合成のような基盤サービスが含まれる」ものとしている。
人間の経済には、生態系サービスを欠かすことができない。
■参考文献
『国連ミレニアム エコシステム評価 生態系サービスと人類の将来』 Millennium Ecosystem Assessment編 原著二〇〇五年
『生態系サービスという挑戦 市場を使って自然を守る』 グレッチェン・C・デイリー、キャサリン・エリソン 原著二〇〇二年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註
I. | 戻る | :ミレニアム生態系評価では、「生態系サービスは生態系から人々が得る恵みであり、食糧・水・木材・繊維のような供給サービスや、気候・洪水・疾病・水質に影響する調整サービス、レクリエーションや審美的・精神的な恩恵を与える文化的サービス、そして栄養塩循環・土壌形成・光合成のような基盤サービスが含まれる」ものとしている。 |