見田は、この「交響体」がいかなる条件を整えていればわたしたちの「自由」をより実質化しうるものになるかを問うている。
見田によれば、その根本条件は、「交響体」が「『連帯』や『結合』や『友愛』ということよりも以前に、個々人の『自由』を優先する第一義として前提し、この上に立つ交歓だけを望ましいものとして追求する」ものであることだ。
■参考文献
『社会学入門―人間と社会の未来』 補・第五節 交響するコミューン・の・自由な連合 見田 宗介 二〇〇六年
『気流の鳴る音―交響するコミューン』 真木 悠介 一九七七年[編集部]
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(下)未来構築の実践理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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