生物多様性オフセットは、新たな開発行為を行う者に対して、自然環境への影響を可能な限り回避させ、最小化させることを求め、その場所の自然環境をどうしても壊さなければならない場合には、その代償として、別の場所での保全行為を求めるものである。
環境アセスメント制度などと組み合わせて、生物多様性オフセットを開発行為者に求めることによって、生態系への手入れを行う者に資金が流れる仕組みを作ることができる。
■参考文献
『生態系サービスという挑戦 市場を使って自然を守る』 グレッチェン・C・デイリー、キャサリン・エリソン 原著二〇〇二年
「開発行為に伴う生息生育機能の維持及び向上に関する法律(生物多様性オフセット法)―法案作成講座第 6 期」倉阪秀史 二〇一一年『公共研究』七巻一号
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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