エコロジカル経済学の出現

一九八〇年代後半にオゾン層の破壊・地球温暖化といった地球環境問題が顕在化し、エコロジカル経済学という考え方が生まれることとなった。

エコロジカル経済学は、人間の経済と生態系との関係性を取り扱う。一九八九年に設立された国際エコロジカル経済学会の機関誌Ecological Economicsの初代編集長であったロバート・コスタンザは、「エコロジカル経済学は、広い意味で、生態系と経済のシステムの関係に向けられている」と述べた。

■参考文献
"What is Ecological Economics?"、 Ecological Economics、 1、 pp.1-7 Costanza、 R. (1989)
『エコロジー経済学: 原理と応用』 ハーマン・E・デイリー、ジョシュア・ファーレイ 原著二〇〇四年


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

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