アリストテレス的自然観

人はひとりでは生きていけないものであるという人間観と同様に、人間の意志から独立して挙動するという自然観も、アリストテレスに見いだされる。

アリストテレスは、人間の意志から独立するさまざまな始動因が自然の中に存在するという自然観をもっていた。

アリストテレスの『形而上学』においては、「第一義的の主要な意味で自然(フィシス)と言われるのは、各々の事物のうちにそれ自体として、それの運動の始まり(始動因)を内在させているところのその当の事物の実態(ウーシア)のことである」と述べられている。※I):引用 『形而上学(上)』(岩波文庫、一九五九年)

■参考文献『形而上学(上)』  アリストテレス 原著西暦三〇年頃


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I. :引用 『形而上学(上)』(岩波文庫、一九五九年)