資本主義に対する根本的な批判として、自らの富の最大化をめざす利己的な人間のあり方が資本主義を隘路に追い込んだとする考え方がある。経済学では、経済的な合理性にもとづいて個人主義的に自らの富を最大化する人間のことをホモ・エコノミクス（homo economicus）と呼び、経済学の理論的な前提となっている。
参考文献：
David Wilson and William Dixon A History of Homo Economicus: The Nature of the Moral in Economic Theory. Abingdon and New York: Routledge, 2012
★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済（下） 金融資本主義からの脱却と「利他利己」の超克』を構成している「知識カード」の一枚です。
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