ワクフの再生はサイバー空間を介したトランスナショナルなネットワークの中でも活況を呈している。国際イスラームNGOは、イスラームの教えにもとづいて世界の貧困層・難民支援や災害救助活動を行う組織である。このNGOの活動資金は、全世界のムスリムからオンラインで寄せられたザカートやサダカにもとづいているが、近年、ワクフの設定にも熱心に取り組んでいる。

例えば、代表的な国際イスラームNGOの１つであるイスラミック・リリーフ（Islamic Relief、本部はイギリスのバーミンガム）は、2019年の1年間だけで約45万イギリス・ポンド（約6300万円）をワクフ設定資金として集めている。

参考文献：
Marie Juul Petersen For Humanity of for the Umma? Aid and Islam in Transnational Muslim NGOs. London: Hurst & Company, 2015
イスラミック・リリーフのホームページ（https://www.islamic-relief.org/waqf ）

 

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