再分配とは何か

再分配とは、垂直的な関係性におけるモノやサービスの交換であり、強い権力を持った者が強制的にお金を集め、それを社会の構成員に分配し直すものである。代表的なものが税金である。税金は、強大な権力を後ろ盾に政府が国民から強制的に徴収するお金である。政府は集めたお金を学校、病院、道路のような公共インフラの整備や社会福祉サービスの提供などに充てることで、富の再分配を行い、お金持ちと貧しい人の間の経済格差の是正を図っている。

参考文献:
世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて(岩波新書)』   柄谷行人(岩波書店、2006年)
イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」Vol.1 イスラーム経済社会の構造(理論編)』第7章第5節:経済統合システムとしてのワクフ  加藤博(詩想舎、2020年)

□関連知識カード:
 「再分配」を基本とした社会

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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