イスラーム的に儲ける

イスラームでは、神様が認めるやり方で商売をすることで、その儲けが正当化される。オーストリアのジャーナリストのゲオルク・べーア（1937～2010）が、イスラームは宗教であるというより史上最初の巨大コンツェルンの定款であると述べているように、『クルアーン』には、イスラーム的に儲けるための神様によるアドバイスが豊富に載っているのだ。

参考文献：
『最古の「巨大コンツェルン」神話―商業帝国イスラムの謎』　　ゲオルク・ベーア　金森誠也訳（三修社、2001年）
『イスラーム世界の社会秩序　もうひとつの「市場と公正」Vol.1　イスラーム経済社会の構造（理論編）』第３章第１節：森羅万象は唯一神アッラーの被造物　　加藤博（詩想舎、2020年）
長岡慎介「岐路に立つイスラーム金融―異端派が切り開く新たな将来ビジョンとポスト資本主義時代におけるその可能性」『宗教研究』91(2)、177-200頁、2017年

□関連知識カード：
　制限すべきは金銭欲の過剰な行使

★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済（下）　金融資本主義からの脱却と「利他利己」の超克』を構成している「知識カード」の一枚です。

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