アラビア語で「後継者」を意味する。
イスラームの開祖ムハンマドの死後、ムハンマドの後を継ぎ、ウンマ(イスラーム信徒共同体)を政治と宗教の両面で率いる指導者に対して、この称号が与えられた。カリフはイスラームの多数派であるスンナ派での名称であり、少数派であるスンナ派では、イマームと呼ばれる。
参考文献:
『文明としてのイスラム―多元的社会叙述の試み』 第4章:権力、第5章:法 加藤博(東京大学出版会、1995年)
『イスラームの国家と王権』 佐藤次高(岩波書店、2004年)
■関連知識カード/章説明他:
イスラームにおける宗教権威と政治権力
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