アイエロとウィーラーは霊長類の体重と胃腸のサイズを比較し、ヒトはその体重に比して胃腸がとても小さいことを見出し、この胃腸の小ささのため、その大きな脳にもかかわらず基礎代謝量が著しく増えていないのだと主張した。確かに、大脳化以前の人類アウストラロピテクスと比べると、私たち現代人はほっそりした胴体をしている。
■参考文献
『家族進化論』第二章・第十六節 脳の増大と食の改変 山極寿一(東京大学出版会、二〇一二年)
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。
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