肉食の導入

二度目の食物革命は肉食の導入である。

二百万年前、ヒトの脳はゴリラの脳(五〇〇CC)よりわずかに大きくなって六〇〇CCを超えた。その五〇万年前にヒトの祖先はオルドワン式石器を使って肉食を増加させたことがわかっている。肉は葉の一〇~二〇倍、果実の二~五倍のカロリーを含んでおり、肉食の増加がエネルギー消費量の高い脳を大きくする可能性を高めたと思われる。


『家族進化論』第二章・第十六節 脳の増大と食の改変  山極寿一(東京大学出版会、二〇一二年)

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