19世紀アメリカの思想家エマソンも次のように言っている。
「『知性』は『運命』を無効にする。人間は考えるかぎり自由なのだ。」※I)引用 「運命」『エマソン論文集(下)』(岩波文庫、一九七三年)
■参考文献
『エマソン論文集』 ラルフ・ウォルドー・エマソン※ 原著一九〇三・一九〇余年
※:エマソン(一八〇三~一八八二年)は主要な評論のほとんどを、まず講演用に書いてから出版用に改めた。
19世紀初頭のアメリカでは人間が生まれながらに有する善性を強調するユニテリアニズムが興っていた。そこへ神秘主義とデモクラシー発展期の思潮とを融合させた超越主義者(トランセンデンタリズム)と言われるエマソンが現れた。彼は、十八歳でハーバード大学を卒業、その後ハーバード神学校に入学し、伝道資格を取得し、牧師になるが、自由信仰のため教会を追われ渡欧した。[編集部]
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (下)未来構築の実践理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます
註
I. | 戻る | 引用 「運命」『エマソン論文集(下)』(岩波文庫、一九七三年) |