デカルトに倣って、物質なしに精神が働くことができるかを考えてみよう。ある一瞬においては、物質なしに精神が機能す…
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実物界からの離脱 (1)自然の排除
経済学が、実物界から離脱していく過程には、二つの段階があった。 第一の段階は、生産要素が自然の恵みから切り離さ…
将来世代まで効果が持続する投資の軽視
ある個人が現在の価値と将来の価値を天秤にかけた場合、現在の価値の方を将来の価値よりも高く評価するという傾向があ…
市場介入派vs自由市場派
外部性の存在に対する政策的な対応に関して、経済学者は、市場介入派(Pigovian)と自由市場派(Coasea…
環境負荷関連情報基盤の欠如
各経済主体は、経済活動の成果である所得や利潤をベースに課税されるシステムとなり、これらを記録し、報告する会計制…
人間の自然への優位と経済学
労働価値説に立脚する古典派経済学が生み出され、さらに、その理論が実物界から離脱していった背景には、デカルト以来…
実物界からの離脱 (2)「ごみ」の忘却
第二の段階は、生産物がその実体から切り離された段階である。 限界革命を通じて、市場で評価される効用をつくりだす…
生産物―「サービスの缶詰」
生産された人工資本基盤・通過資源は「サービスの缶詰」として捉えることができる。 これは、市場での評価の対象とな…