生産物―「サービスの缶詰」

生産された人工資本基盤・通過資源は「サービスの缶詰」として捉えることができる。

これは、市場での評価の対象となる「サービス量」に加えて、不要物・廃熱量を規定する「物量」でも測られなければならない。

新古典派経済学は生産物の市場評価額で生産物を測ろうとしているが、これは、生産物のサービス量に対する市場評価で生産物を測ろうとする考え方である。すなわち、新古典派経済学は生産物のサービス量しか着目していない。

■参考文献
環境を守るほど経済は発展する』 第四章・第二節 サービスの缶詰論  倉阪 秀史 二〇〇二年
環境と経済を再考する』 第四章・第五節 「サービスの缶詰」論  倉阪 秀史 二〇〇六年


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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