なぜ国家と資本主義を「揚棄」しなければならないのか?

もう一点、柄谷の最も重要な主張、すなわち、国家と資本主義を「揚棄」し、贈与=互酬性の原理をこそ回復しなければならないという主張について、わたしには大きな論理的飛躍があるように思われる。

第一に、なぜ国家と資本主義を「揚棄」し、これを全く別のものにしてしまう必要があるのか、その理由が不明確だ。


■参考文献
『「世界史の構造」を読む』  柄谷 行人 二〇一一年

苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説):柄谷行人『世界史の構造』[編集部]

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