エントロピー法則と経済過程

ジョージェスク=レーゲンは、熱力学の第二法則(エントロピー増大の法則)にのっとって経済プロセスを分析した。

彼は、「経済のプロセスは価値のある天然資源(低エントロピー)を不要物(高エントロピー)に変えるだけ」であることと指摘し、経済プロセスへの低エントロピーの供給源である地球の物質的なストックと太陽光線の流入の二つのうち、量的に格段に多く、環境への負荷も少ない後者に転換を図って行くべきと考えた。

■参考文献
『エントロピー法則と経済過程』  ニコラス ジョージェスクレーゲン 原著一九七一年


★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

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