カーヌーン

行政法。イスラーム社会を秩序立てた規範体系である「イスラーム法体系」を構成する三つの法規範の一つ。

イスラーム世界において、全社会生活は聖法としてのシャリーアにより規律されるとされた。しかし、現実にはシャリーアにより覆いきれない生活領域がある。その一つが、政治の領域であり、政治・行政上の法規範としてカーヌーンが形成されていった。それゆえに、カーヌーンは行政法、世俗法と訳される。

参考文献:
文明としてのイスラム―多元的社会叙述の試み』 第4章:権力、第5章:法  加藤博(東京大学出版会、1995年)
初期イスラーム国家の研究』  嶋田襄平(中央大学学術図書、1996年)

■関連知識カード/章説明他:
イスラームの「長い16世紀」 オスマン オスマン帝国の法体系


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3 基本概念・基礎用語編』を構成している「知識カード」の一枚です。


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