繰り返される主と奴の戦い

実際、歴史的に見て、奴隷は完全に自由を奪われるくらいであれば、主に対して死を賭して戦いを挑んできた。そしてそれは、社会に再び「承認のための生死を賭する戦い」をもたらした。

凄惨な命の奪い合いは、互いが互いに自らの「自由」を素朴に主張し合う限り、いつまでも終わることがないのだ。


■参考文献
『史記』  司馬遷 原著紀元前九一年頃

『歴史』  ヘロドトス 原著紀元前五世紀頃

『戦史』  トゥキュディデス 原著紀元前五世紀頃

★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。

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