どうすれば欲望は中心を持ちうるか?

とすれば問題は、この欲望が、わたしたちの「自由」の可能性を感じさせる程度に、どうすれば中心を持ちうるかである。

〝欲望の中心点〟が結ばれていない時、世界はただ〝そこにあるだけ〟のものになる。結び目のきわめて少ない、粗い欲望の網の目。それが、自分がいったい何を欲しているのか分からないという苦しみの本質構造である。

■参考文献
『中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ』  竹田 青嗣 二〇〇九年

★この記事はiCardbook、自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (下)未来構築の実践理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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