イジュティハード その1

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イスラーム法学者(ウラマー)による解釈。イジュティハードとは、「努力をする」というアラビア語から派生した言葉で、法学用語としては、「新しい解釈の努力をする」という含意を持つ法手続き、弁証方法を意味する。

宗教儀礼と社会生活において現実に適用可能な実定法的法規範を導き出す行為。このとき、シャリーア(イスラーム法)の法源として認められたもののうち、コーランやスンナは普遍的なものと考えられ、それらによって規定されていない部分に関してイジュティハードが行われる。

参考文献:
イスラム世界の経済史』 第二部第3章第3節:公共空間としての市場  加藤博(NTT出版、2005年)
イスラム法通史』  堀井聡江(山川出版社、2004年)

■関連知識カード/章説明他:
イスラームで個の欲望と共同体の福祉を橋渡すのは何か


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3 基本概念・基礎用語編』を構成している「知識カード」の一枚です。


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