カール・ポランニーの近代経済学批判

カール・ポランニーは経済人類学と比較経済体制を創始したユニークな思想家であるが、彼は、経済を狭く市場経済に限定することを批判し、経済を広く社会のなかに位置づけることを主張した。

こうして、ポランニーは、現代の経済学が想定する社会から独立した市場経済の概念を超歴史的に適用することの誤りを繰り返し指摘した。

参考文献:
経済の文明史―ポランニー経済学のエッセンス』  K.ポランニー 玉野井芳郎・平野健一郎編訳(日本経済新聞社、1975年)
人間の経済 Ⅰ、Ⅱ (岩波現代選書)』  K.ポランニー(岩波書店、1980年)


 

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