世界各地の経済発展の多径路とそれらの関連性

グローバル・ヒストリーは一国史観とヨーロッパ中心史観への反省のうえに立った議論である。

しかし、その理論枠が、従来の近代化論や世界経済システム論の焼き直しであるならば、そこに新味はない。

それが真のグローバル・ヒストリーであるためには、西アジア、中央アジアを含む、世界各地の多系的な経済発展の径路とそれらの関連性を議論するものでなければならないだろう。

参考文献:
「イスラーム市場社会の歴史的構造」加藤博 『比較史のアジア 所有・契約・市場・公正 (イスラーム地域研究叢書)』 三浦徹ほか編(東京大学出版会、2004年)

■関連知識カード/章説明他:
グローバルヒストリー


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)』を構成している「知識カード」の一枚です。


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