資本主義とは、端的に言えば、みんながお金儲けをして、富を不断に追求し続けるしくみのことである。おそらく、この定義を見ただけでは、資本主義が何であるのかを理解するのは容易ではない。そこで、いくつかの問いを解き明かすことによって、資本主義のしくみを原理的に理解することにしたい。
第1の問いは、どのようにしたらお金儲けをすることができるのかという点である。
参考文献:
『ヴェニスの商人の資本論(ちくま学芸文庫)』 岩井克人(筑摩書房、1992年)
『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」Vol.3 基本概念・基礎用語編』第3章第2節:ブローデルの経済論:市場経済と資本主義の峻別 加藤博(詩想舎、2020年)
□関連知識カード:
岩井克人の市場経済観
差異とポスト資本主義
★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。
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