資本主義の終わりの始まり

本章第2節から第3節にかけて、経済学の理論にもとづいて地球上のあらゆるモノやサービスが、市場で自由に売買されるような世界の利点を述べてきた。それでは、本当に資本主義が100%浸透した場合、経済学の理論が描くような理想的な社会が訪れるのだろうか。

結論を先に言うと、理想の実現は悲劇の始まりなのであり、それは資本主義にそもそも内在している困難なのである。

参考文献:
ヴェニスの商人の資本論(ちくま学芸文庫)』  岩井克人(筑摩書房、1992年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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