「しじょう」と「いちば」

市場はいちばとも読むことができ、駅前の商店街や港近くの魚市場のようにモノを売買するお店が集まっている場所として市場(いちば)はイメージされる。

これに対して市場(しじょう)は、こうした市場(いちば)も包含するより広い概念である。そこには、大量の農産物や鉱物の売買を行う巨大商品取引所やインターネット上のオンラインショッピングなども含まれる。また、具体的な場所だけでなく、労働市場や不動産市場のように世界や日本各地でばらばらに行われる特定のモノの売買をまとめる抽象的な概念としても市場(しじょう)という言葉は用いられる。

参考文献:
市場って何だろう─自立と依存の経済学(ちくまプリマー新書)』  松井彰彦(筑摩書房、2018年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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