近代以前の経済システム(その1)

近代以前の経済システム(その1)
原始的な社会は、互酬が優位な経済システムであった。例えば、狩猟採集社会では、共同体の内部では手に入れた動植物は互いに譲り合って食べる習慣が根付いていた。続く古代から中世、近世には、再分配が優位な経済システムが世界各地で見られた。そこでは君主や領主が、強大な権力を背景に富を徴収し、それを人々に再分配することでその権力を盤石なものにしていた。

参考文献:
人間の経済 Ⅰ、Ⅱ (岩波現代選書)』  K.ポランニー(岩波書店、1980年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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