マレーシアの挑戦:東南アジア初のイスラーム銀行

東南アジアでは、1983年にマレーシアが初の商業イスラーム銀行を設立した。この銀行へは1962年設立の巡礼貯金公社(タブン・ハッジ)も資本参加しており、そこで培われたイスラーム金融のノウハウが生かされた。マレーシアは、人口の6割を占めるマレー系ムスリムの経済的地位の向上が喫緊の政策課題となっており、イスラーム金融はその一翼を担うことが期待された。

参考文献:
「マレーシアにおけるイスラーム経済制度の展開―イスラーム銀行を中心にして」鳥居高 『アジア新世紀―市場』  青木保編(岩波書店、2003年)

★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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